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◎ビールの「タイプ」について◎

あんまり深く考えることもありませんが、
ビールの「タイプ」を知っておけば、よりおいしい飲みかたができます。

○「醗酵の方法」の違いと特徴○

1.上面醗酵

醗酵温度が比較的高温(20度位)で醗酵させたビール。
酵母が上に浮いてくるのでこう呼ばれる。
代表的なタイプとしては、エールやトラピストがある。
飲み頃の温度も高め。5〜20度くらい。
あまりキンキンに冷やすとせっかくの香りが飛んでしまいます。

2.下面醗酵

醗酵温度が低温(5度前後)で醗酵させたビール。
醗酵中は酵母が沈んでいるのでこう呼ばれる。
代表的なタイプとしては、ピルスナーやミュンヘン。
日本で作られているビールは、ほとんどがこのタイプ。
飲み頃温度は10度以下、3〜5度がベスト。

3.自然醗酵

20度位の比較的高温で、酵母無添加の自然醗酵で作ったビール。
代表的なタイプとしては、ランビックとフルーツ
飲み頃温度は、10〜15度。

○ビールの色○

(ブライト)(ペール)(ゴールド)(アンバー)(ブラウン)(ダーク)(ブラック)
左から右に行くにしたがって色が濃くなります

ちなみに、日本のビールはほとんどペールからアンバーの間に入ります。

○ビールのタイプ別特徴○

・ピルスナー
アルコール3〜5%、ペールorゴールド。麦100%。下面醗酵。
ホップが利いて、シャープ&フレッシュな味わい。チェコのピルセン市
で生まれた醸造法で作られる。適温3〜7度。
※ばい煎したモルトで作る黒色のピルスナーをシュヴァルツと呼ぶことがある(見た目はスタウトに似てるが別物です)

・アメリカン
アルコール4〜7%。ブライト〜ゴールド。麦の他にコーンや米などの
副原料を使用する。下面醗酵。比較的ホップが弱く、マイルドな味わい。
日本のビールのほとんどはこのタイプ。適温3〜7度。
アルコール5%以上を「モルトリカー」とよぶこともある。
日本の「発泡酒」は、同じタイプで麦芽使用量が25%以下のものを指す。

・エール
英国ビールの総称。上面醗酵。もとはブラウンカラーの、高アルコール
のものであったが、現在ではピルスナーに似た「ペールエール」や、苦み
の利いた「ビターエール」などの種類が多くなっている。
適温は5〜20度。

・トラピスト
アルコール5〜9%。ブラウン〜ダーク。麦100%。上面醗酵。
ベルギーとオランダの6つの修道院で作られるもののみこう呼ぶ。
ずっしりとした麦香、濃い舌触りの通好みのビール。
適温は10〜15度。冷やしすぎないことが肝要。グラスも広口のものを。

・ピスト(アベイ)
上記トラピスト型の製造法で、6つの修道院以外の工場などで作られる
ものを指す。アルコール5〜9%。ブラウン〜ダーク。麦100%。
適温10〜15度。

・ワイツェン(ヴァイツェン)
原料に大麦と小麦を使用している。小麦の独特な甘い香りと酸味がgood。
上面醗酵。瓶内に酵母が残っていて、白濁しているのが特徴。
(酵母が含まれない「クリスタル」というものもある)ペール〜ブラウン。
適温5〜10度。グラスにレモンスライスを浮かべたり、レモン果汁を
落とすのが一般的な飲みかた。

・ホワイト
ベルギースタイルの、小麦使用の上面醗酵ビール。醗酵に乳酸菌などが
使われ、強く濁っているのが特徴。酸味がさわやか。アルコール5%前後。
適温5〜10度。

・セゾンビール
ベルギーのワロン地方で作られる、下面醗酵ビール。醗酵に乳酸菌なども
使われ、瓶内で2次醗酵される。フルーティでホップの風味も豊か。アルコール5%前後。
適温5〜10度。

・ボック
アルコール5〜10%。ブラウン〜ダーク。麦100%。下面醗酵。
ストロングな味。見た目はピルスナー系に似てるが、味わいは深く重さがあるのが特徴(。同じボックでも金色のライトタイプ濃いこげ茶色のストロングタイプまでいろいろあります
適温5〜10度。

・スタウト
アルコール4〜7%。ダークorブラック。麦100%。上面醗酵。
麦をローストし香ばしさと苦みを楽しむビール。適温10〜20度。
(窒素ガス封入缶のものは4度前後に冷やすよう指定のあるものがあります)

・ドルトムンド
アルコール4〜6%。麦100%。ペール〜アンバー。「ドイツのピルス
ナータイプ」で、より醗酵度を高めた、いわば「からくち」。下面醗酵。
便宜上ピルスナーと表示される事が多い
適温3〜7度。

・ミュンヘン(ミュンヒナー)
アルコール4〜6%。麦100%。ゴールド〜アンバー、一部ブラウン
〜ダークのものも。濃い目の麦汁と、重厚なホップでバランスがとれて
いる。下面醗酵。
便宜上ピルスナーと表示される事が多い
適温3〜7度。

・ランビック
樫の木の樽で2年以上熟成させた自然醗酵のナチュラルビール。
アルコール4〜6%。小麦100%。ブラウン〜ダーク。
ベルギー・ブリュッセル市を中心にした地域でのみ作られる。
適温7〜12度。

・フルーツ
アルコール1〜5%。カラーはいろいろ。基本的には、ランビックビール
にフルーツを浸してさらに半年熟成させたもの。自然醗酵。
適温5〜10度。

・カクテル(ビアカクテル)
アルコール0〜7%。カラーはいろいろ。アメリカンタイプのビールに
各種フルーツ果汁などを加えたもの。
適温3〜7度。

・スパイス
アルコール3〜7%。カラーはいろいろ。ホップの他に各種薬草を入れて
醸造したビールの総称。

・アルト
アルコール4〜7%。麦100%。ブラウンorダーク。
デュッセルドルフ地方の、古式醸造法でつくられている。濃い目の麦
汁と重厚なホップ。上面醗酵。適温7〜12度。

・スモーク
アルコール4〜6%。麦100%。ブラウンorダーク。ドイツ生まれ。
麦芽を木片チップで薫煙して醸造するので、香りが独特。下面醗酵。
適温7〜12度。あまり冷やすと香りが楽しめません。

・ポーター
アルコール4〜8%。麦100%。ブラウンorダーク。イギリス生まれ。
ホップ強い。アルコール度数も高め。「飲むとスタミナがつく」と、荷役夫
(ポーター)が好んだのでこの名がある。上面醗酵。
適温10〜20度。

・ババリア
アルコール4〜5%。麦100%。ペール〜ダーク。
麦香が高く、口当たりソフト。下面醗酵。
便宜上ピルスナーと表示される事が多い
適温3〜7度。

・メルツェン
アルコール5〜6%。麦100%。ゴールドorアンバー。
ドイツ・バイエルン地方生まれ。香りも苦みもさらりとした上品さがある。
冷凍機以前に、3月(メルツ)に仕込まれたことが名前の由来。
便宜上ピルスナーと表示される事が多い
下面醗酵。適温3〜7度。

・ケルシュ
アルコール4〜5%。麦100%。ゴールド
ドイツ・ケルン地方生まれ。
ケルシュを作ってるブルワリーはすべて零細で、
醸造量も少ない事などから日本に入ってくる事はまれ。 上面醗酵。適温7〜10度。

・ノーアルコール
アルコール1%以下。ピルスナーやアメリカンタイプのビールから、
真空蒸留法でアルコール分を飛ばしたもの。適温3〜7度。

たくさんありますね。
特に温度に注意して、
おいしく、楽しく 飲んでくださいね。

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